UNIXでは、ファイル、ディレクトリごとに誰にどのようなアクセス権を認めるかを、パーミッションと呼ばれる属性で制御します。
パーミッションは、左から3桁の組で順に、「オーナ」「グループ」「その他のユーザ」に対する設定になります。
パーミッションは内部的には9ビットの2進数、つまり「オン(1)」「オフ(0)」かで表します。
たとえば、パーミッションが「rw-r--r--」の場合、これを2進数で表すと「110100100」となりますが、通常は3ビットづつまとめて8進数で表して、「644」のように表記します。
読み(r) |
書き(w) |
実行(x) |
読み(r) |
書き(w) |
実行(x) |
読み(r) |
書き(w) |
実行(x) |
r |
w |
- |
r |
- |
- |
r |
- |
- |
オーナ |
グループ |
その他 |
||||||
1 |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
アップロードしたファイルのパーミッションは、644に設定されます。
通常、アップロード後ファイルの属性を変更する必要はありませんが、CGIプログラムファイルは、実行可(x)ビット、CGIプログラムが書込みするファイルは、書き込み可(w)ビットがそれぞれ必要です。
例:
CGIプログラム(cgi、pl):rwx r-x r-x 755
書き込みデータファイル:rw- r-- r-- 644
アップロードしたファイルのパーミッションは、644に設定されますが、「オーナ」のグループの書き込み可(w)ビットは、オーナがFTPソフトでファイルを置き換えるときに必要ですから、オフにするとアップロードできなくなります。